初優勝を狙う穴井詩「この試合に合わせて調整してきた!」
国内女子ツアー「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」は6年ぶりに北海道のアルペンGC美唄コースで開催される。今週、主催のゴルフ5と契約を結ぶ選手が6名出場を予定しているが、その中でもっとも注目されているのが、前週大会で初日、2日目と首位を走った穴井詩(らら)だ。
「いやー、恥ずかしいというか、私なんかでいいんですかね」と本人が照れ笑いするのも当然だ。ツアー未勝利の選手としては破格の扱い。大会のポスターには穴井のショット写真が大々的に単独で掲載されている。「それだけ期待していただいているということだと思うので、今週は優勝を狙います」と、優勝を逃した前週の悔しさもスポンサーからの愛ですっかり癒えたようだ。
開催コースのアルペンGCは、2005年に1ラウンドだけプレーした経験があるが、その後はラウンドしていない。他の契約選手たちは、大会前に練習合宿を行ったが、シード権を持つ穴井はツアーで転戦が続き、事前に練習を重ねることは出来なかった。
ホステスプロにとって試合と同じぐらい大事な仕事、この日のプロアマ戦では32チーム中最下位だった。「やっちゃいました。唯一のオーバーパーだって、ある意味目立ちましたけど」と苦笑い。穴井組はほかのアマチュア3名が女性だったことを付け加えておくが、ベストスコア方式でオーバーパーということは、純粋に穴井はイーブン以下のスコアだったことになる。
「このコース、こんなに風が吹くんでしたっけ!? でも、気持ちは切り替えて。明日からの試合ですから。私の中ではメジャー大会よりも勝ちたい試合ですから。気合いは十分過ぎるぐらい入っています」。
先週は勝負の最終日にスコアを伸ばせず、結局は7位フィニッシュ。今週は最後に1位の座を掴むことが最優先課題だ。気合いが空回りしないことを祈る。(北海道美唄市/本橋英治)