2013年 ニトリレディスゴルフトーナメント

「超楽しい!」比嘉真美子が感じる洋芝のアドバンテージ

2013/08/30 19:48
ポテンシャルの高さが洋芝コースでは有利に働く?

フェアウェイでは普段より球が沈み、ラフでは芝が粘っこく絡みつく。ただでさえ、難易度の高い洋芝(ベント芝)の桂GCは、午前中の雨によりランがほとんど出なくなった「ニトリレディス」初日、横峯さくら佐伯三貴といった巧者たちをもオーバーパーへと追いやった。

そんな重苦しい雰囲気の中、初日を2アンダーで終えた比嘉真美子は「超、楽しいです」とハイテンション。持ち前の飛距離に加え、米ツアー進出を見据えたラフやアプローチのショットバリエーションを実戦で生かせるとあって、プレーしているのが楽しくて仕方ないといった様子だ。

キャディの佐々木裕史さんは言う。「このコースはショットの差が出やすいんで、そういうコースは好きだと思いますよ」。ドライバーでアドバンテージを掴み、セカンド以降でもロングアイアンを駆使してグリーンを攻略できる。自身のポテンシャルを思い切り発揮できるコースセッティングが、楽しくないわけがない。

17番では、グリーン奧の難しいライからロブショットでピンそばにぴたりと寄せて、ダブルボギーのピンチを切り抜けた。見事なショットについて聞くと「自分で言うのもなんですけど(笑)」と比嘉はにんまり。「あのロブショットはちょうど練習している距離だったので」と、得意げに胸を張った。

実は、練習しているというロブショットは、「日本女子オープン」が開催される相模原の砲台グリーン攻略を意識したものでもある。今年のシーズンオフは、まだ出場権のなかった「全英リコー女子オープン」を想定した転がしのアプローチを繰り返すなど、目先の試合だけでなく、少し先を見据えた積み重ねをするのが比嘉独特のツアーでの戦い方。自分なりの工夫と取り組みが、フル参戦1年目でのツアー2勝につながっている。(北海道苫小牧市/今岡涼太)

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