欠場明けの佐伯 首位タイ発進に「奇跡です」
2013/08/23 19:32
先週は右手首痛により欠場した佐伯三貴が、復帰戦からエンジン全開だ。「CAT Ladies」初日、後半11番からの5連続を含む7バーディ、ノーボギーの「66」(パー73)で回り、7アンダーの首位タイ発進。「奇跡です」と謙遜しながらも、今季の自己ベストに並ぶビッグスコアをたたき出した。
「まだ初日だし、ちゃんと帳尻を合わせますから…」。あまり言葉が弾まない理由は、スコアとは裏腹なプレー内容。「前半はショットがパラパラ。パットに助けられた」という。
最大のピンチは前半8番(パー4)だった。ティショットを右に曲げ、ボールが木の根元に止まる不運。しかし、8番アイアンで左打ちをしてフェアウェイに出し、2.5メートルのパーパットをねじ込んで窮地をしのいだ。ピンチを脱した後はバックナインで一気に好転。安定感を取り戻したショットが好調のパットと噛み合ってバーディ量産に繋がり、ホールアウトしてみれば堂々と首位争いの中心にいた。
不安と安堵の間を行き来した波の激しい内容に首をひねりながらも、「初日としては最高の滑り出し。これに満足しないように、明日も60台を目指して頑張りたい」。最後は首位の居心地に表情をほころばせ、さらなる加速を期した。(神奈川県箱根町/塚田達也)