2013年 フジサンケイレディスクラシック

酒井美紀は1差2位 思い出の地でツアー初勝利なるか

2013/04/27 19:46
攻撃的なパットでバーディ量産。初優勝へのキーワードは“原点回帰”だ

静岡県の川奈ホテルGCで開催されている、国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」の2日目。首位を2打差で追ってスタートしたプロ4年目の酒井美紀が、6バーディ、ノーボギー、この日のベストスコアに並ぶ「66」をマーク。首位に1打差の通算8アンダー単独2位に浮上し、ツアー初タイトルのチャンスを掴んで最終日を迎える。

直近の2試合では、3位タイ、3位と連続してのトップ3フィニッシュ。今、もっとも好調の波に乗っている若手が、3度目の正直と言わんばかりに今週も優勝戦線に加わった。「先々週ぐらいから、パットに自信を持って打てるようになっている」と好調の要因を挙げる酒井。きっかけとなったのは、3週間前の「ヤマハレディースオープン葛城」だ。パットがショート気味になっていた酒井のパットを見かねて、キャディを務める姉の美香さんが叱咤した。「昔の自分に戻りなさい」。

姉の言葉が、「ずっと守りのプレーになっていた」という酒井の意識を変えた。「先のことを考えず、ガンガン攻めていた」という、以前のプレースタイルへの原点回帰。酒井が求める原点とは、「15歳から16歳のとき」。ちょうど、当時アマチュアで出場した川奈開催、当大会のマンデートーナメントで、07年、08年と2年連続トップ通過を果たしていた頃だった。

「川奈のマンデーをトップ通過してから、私のゴルフ人生は始まったようなもの」。プレースタイルを原点に戻し、ゴルフ人生の原点となった川奈に臨む最終日。思い出の地でのツアー初優勝を、自身の飛躍への“原点”とする。(静岡県伊東市/塚田達也)

2013年 フジサンケイレディスクラシック