有村智恵の国内初戦は23位発進 地元ファンの声援に感謝
熊本県の熊本空港カントリークラブで19日(金)、国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」が開幕。ホステスプロとして臨む有村智恵は初日、2バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「73」でラウンドし、1オーバーの23位タイとまずまずのスタートを切った。
この日9時33分に、不動裕理、森田理香子とともにアウトコースをティオフした有村は、スタートホールで、2打目をピン奥2メートルにつけバーディ発進。しかし続く2番で早々に大きなピンチを迎えてしまう。ティショットを右サイドに置くも、2打目はグリーンに届かず手前のバンカーへ。リカバリーショットはグリーンをオーバーし、そのアプローチを約1メートルに寄せるが、ボギーパットはカップ際を舐めてダブルボギーとしてしまう。
前半は幾度とチャンスに付けるもバーディを奪えず、パーを重ねる我慢のゴルフが続いた。後半は13番でバーディを奪うが、「14番もチャンスだった。ゴルフの流れを断ち切らないように、そういう場面で決める必要があった」と反省。しかし、アンダーパーをマークしたのは僅かに8選手という難コンディション、さらには約1ヶ月のスイング調整の成果にも、「決して内容の悪いゴルフではなかった。この状況の中で自信を持って打てているので、噛み合ってくればうまくいく」と焦りはない。
今季、国内女子ツアーでの初戦に、「やっぱり国内(ツアー)は回りやすい」と、長くやってきた日本でのリズムが身に付いていることを改めて実感した初日。「パーを獲ったら拍手で迎えてくれる、たくさんの方がグリーンを囲んでくれる。こんなにありがたいことはないですね」と、久々の国内でのラウンドに感謝と勇気をもらったと笑顔を向ける。「明日も良いイメージを持ってやっていきたい」と追い上げを誓った有村。なによりもギャラリーの大きな声援が有村の力になる。(熊本県菊池郡/糸井順子)