地元沖縄勢最上位で予選を終えた上原美希
沖縄県の琉球GCで行われている「ダイキンオーキッドレディス」の2日目、もっとも大きな声援を受けてプレーしたのは、地元沖縄県出身の上原美希だった。4アンダー4位タイ、最終組の1つ前でスタートした上原は、6番でバーディを奪うと7番パー5では3打目でグリーンを捕らえられず10ヤードのアプローチを残した。ところがウェッジで放った4打目はグリーンの傾斜に沿って左に曲がりチップインバーディ。盛大な歓声と指笛が鳴り響いた。
{cms:nextpageさらに8番パー3で3連続となるバーディを奪い首位と1打差まで接近した。ところが、その後はチャンスでバーディパットが決まらずパーの山を築いた。「今日はボギーが無かったことが一番です。パターは良かったのですが、後半に入って読み過ぎて外してしまうことが多かったので、明日はそれに気をつけたいです」。スコアを3つ伸ばして通算7アンダーの3位タイで予選を終えた。
上原がこの大会に出場するのは今回で6回目。アマチュア時代が3回でプロ転向後は2011年が31位タイ。昨年も同じく31位タイとなった。自己最高の順位で終える可能性は高く、首位とは3打差のため逆転優勝も十分に狙える位置。「まずは自分らしいプレーをすることが大事です。ただ、せっかくのチャンスなので、精一杯頑張りたいと思います」と、意気込む。
宮崎県のフェニックスゴルフアカデミーに所属し、昨年7月まではコーチの鶴見功樹にスイングを常に見てもらえていた。ところが鶴見が千葉県に独自のスクールを開校したことで、現在は1ヶ月に1回の頻度で千葉に出向いて指導を仰いでいる。「1回行くと4日間ぐらい滞在して見てもらっています。ゴルフの調子も良い状態なので、結果を出したい」。今季はクオリファイ35位の資格でツアー参戦を果たし、初の賞金シード獲得を目指している。(沖縄県南城市/本橋英治)