女子ツアーの連覇はシニアツアーが鍵!?
国内男子(JGTO)、国内女子(LPGA)、シニアツアー(PGA)の団体戦「Hitachi 3Tours Championship 2012」が、今年で8年目の開催を迎える。昨年まではキングフィールズGCで開催されたが、今年は同じ千葉県の平川CCに舞台を移した。
平川CCはシニアツアーでは2010年まで「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」の会場として使用され、今年は開幕戦の「スターツシニアゴルフトーナメント」が開催された。その「スターツシニア」で優勝を果たすなど今季初の賞金王になった尾崎直道が、今回PGAのキャプテンとして出場を果たす。
「やっぱりコースを知っている分、我々が有利かな。今日のプロアマ戦でも結果に出てたしね」と余裕の表情。ところが、同じPGAチームで3年ぶりの出場となる中嶋常幸は、選手の顔ぶれを見渡すと「ダメだ、みんな賞味期限切れだもん」と会場を沸かせた。
大会連覇を狙うLPGAは、昨年MVP賞を獲得した佐伯三貴がキャプテンを務めるが「昨年はシニアの方々に応援していただいたので勝つことが出来ました。今年もよろしくお願いします」と挨拶。それを聞いたPGAの面々は「もちろん、今年も応援していますよ」と口を揃える。
言葉では優しく声をかけるPGAチームだが、「試合になればそう簡単には勝たせてはもらえないので、油断しないように戦いたい」と有村智恵は言う。実際に当コースは女子ツアーでは使用していないため、多くの選手が初体験となる。今年賞金女王となった全美貞(韓国)の宮川キャディは、指定練習日にグリーンの傾斜やコースのキーポイントを細かくチェックした。「私がお願いした訳ではないんですけどね。でも本当に助かります。今日は風が強くて本当に難しかったです。たぶん明日も寒いし、グリーンは硬くて速いし、良いスコアを出すのは難しいので、慎重に行きたいですね」と、全はコースへの警戒心を示す。
一方、PGAの面々も「寒いと体が動かないからな・・・」とつぶやくが、JGTOメンバーは谷口徹キャプテンが「PGAの方々の“口攻撃”は聞きませんよ。僕らはマイペースでやりますから。あ、一応つぶやきに無視はしませんけどね」と、冷静に対処。果たして今年の栄冠を掴むのは、どのツアーになるのだろうか。(千葉県千葉市/本橋英治)