笠りつ子、1打差で逃した3勝目
2012/05/27 18:40
「ヨネックスレディス」最終日、5番からの3連続バーディで最初に2桁アンダーに到達した笠りつ子だったが、9番のボギーをきっかけにそこから3つスコアを落とし、終わってみれば通算7アンダーで、首位に1打及ばず3位タイ。「勝ちたかったので、すごく悔しい」と感情をあらわにした。
ターニングポイントとなった9番。ティショットを右ラフに入れた笠は、2打目でピンを狙うものの、奥のラフへとこぼしてしまう。そこからのアプローチは左足下がりで、さらにグリーンはカップに向けて奥から手前に傾斜している。ピンを3mオーバーした返しのパットを外すと、続く10番も3パットで流れは途切れた。
今週はロープの外から娘のプレーを見守っていた父・清也さんは「9番のセカンドがすべてですね」と状況を振り返る。「私なら、あそこは絶対奥まで行かせません。手前ならなんとかなりますから」。
優勝者との差はわずかに1打。最少ストローク差だが、その差は限りなく大きかった。笠のこれまでの2勝はいずれも父とつかみ取ったもの。独り立ちまでには、もう少しの経験が必要なのかもしれない。(新潟県長岡市/今岡涼太)