馬場ゆかり「まさか、まさかのフォン・シャンシャン」
2012/05/27 17:48
通算8アンダーの単独首位からスタートした「ヨネックスレディス」最終日の馬場ゆかり。序盤は同組の笠りつ子、青木瀬令奈と競り合いつつスコアを伸ばしたが、9番で最終組の3人がそろってボギー。中盤以降はスコアを伸ばせず、フォン・シャンシャンに優勝をさらわれる形となった。
18番(パー5)で行われたプレーオフ2ホール目。ティショットが左カート道に跳ねて300ヤード以上稼いだシャンシャンに対して、馬場はレイアップを選択。ピンまで残り77ヤードの3打目勝負に賭けた。
しかし、このショットには伏線があった。この日の4番ホール、馬場の第2打はグリーン手前のバンカーに捕まって、ボギーをたたいている。「先週ウェッジを変えたけどその調子が良くなくて。AWがずっと飛んでいなかったので、(プレーオフでは)しっかり振って上から戻すイメージで打ったらトップしてしまった」と、土壇場でショットの不安が的中し、奥のカラーにこぼしてしまう。2打目でグリーン奥まで運んだシャンシャンにバーディを奪われて、あえなく勝負は決してしまう。
「誰か伸ばしてくるとは思っていたけど、まさか、まさかのフォン・シャンシャンですね。本当に悔しいです」と馬場。「プレーオフの2打目はもっと前に持って行きたかったけど、思ったより飛ばなくて中途半端な距離が残ってしまった。本当は好きな距離なんだけど、今週はちょっと良くなくて…」。
今週月曜日はミーティング委員長として東京で6時間にも及ぶ会議に出席。選手を代表して激務にあたる馬場が、クラブ調整に割く時間が十分に取れなかったとしたら…。しかし、そんな言い訳が馬場の口から漏れることはなかった。(新潟県長岡市/今岡涼太)