国内女子ツアー

QTトップ通過の原「優勝を意識して練習を」

2011/12/02 18:45
来シーズンこそ、笑顔いっぱいの原江里菜が見ることができるか

静岡県にある葛城ゴルフ倶楽部・山名コースで2日(金)、来シーズンの国内女子ツアー出場優先順位を決めるファイナルクォリファイングトーナメント(QT)の最終ラウンドが行われ、原江里菜が通算12アンダーでトップ通過を果たした。

ツアー初勝利を挙げた08年シーズンとは別人のように、09年から続いている長い長いスランプ。今シーズンも11試合連続で予選落ちを喫するなど光明は見えず、賞金ランク74位でシード権獲得はならなかった。

しかし、シーズン終盤を迎えてからはコンスタントに予選通過を重ね、「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」では最終日まで優勝争いに参戦。さらに最終戦も8位タイで終えるなど、明らかに復調の兆しは見え始めていた。

それまでの不振が響きシード復帰は叶わなかったが、今週のQTでもシーズン終盤の好調をキープ。来シーズンに向けて、「手ごたえはある」と自身も復調を確信する4日間となった。それでも、原の中にはまだ慎重にならざるを得ない心情がある様子。「ここ2年間はシードを取れていないし、目標の段階を踏んでいかないといけない。最初は、まずはシード。その中でも、オフは優勝を意識してトレーニングと練習を積んでいきたいですね」。しかしその言葉には、明らかに以前までとは違う期待の念が込められていた。

オフは、今シーズン中に修正したスイングを固めながらも、パットとアプローチの小技も磨いてゆく予定。来年は、原の復活への期待が高まる中で迎えるシーズンとなる。(静岡県袋井市/塚田達也)