原、スランプ脱出なるか!? 08年以来の勝利に前進
2011/10/29 17:44
森永高滝CCで開催されている「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」の2日目。ショットの不調から長いスランプに陥っている原江里菜が、3バーディ、1ボギーの「70」をマークし、通算4アンダーの4位タイに浮上。首位に2打差で最終日を迎え、08年以来となる復活勝利へ大きく前進した。
09年シーズンの中盤から続く、誰もが予想しなかった原のスランプ。翌10年は賞金ランキング82位でシードを失い、今季も10試合連続予選落ちなど87位と低迷。だが、その中でも徐々に光明は見えはじめていた。今年7月からプロコーチの森守洋氏に師事し、「(8月の)CATあたりからショットが良くなってきた」と手ごたえを実感。9月以降は、7試合中5試合で決勝ラウンドに進むなど、結果にも明確に現れていた。
しばらく遠ざかっていた優勝争いの中、「楽しみというか、けっこう緊張の方が大きい」と心境を口にする原。それは、復調をはっきりと実感していることに起因している。「これまではゴルフ場に来て、緊張よりも“今日は大丈夫かな”という不安の方が大きかった。ボギーを打っても“いつも通り”という感覚だったけど、今はボギーが来てもバーディが獲れる状態にいる。これまでとは、1打1打の重みが違う」。
バーディが獲れるという自信とともに湧き出た、「その中でどういうプレーができるんだろう?」という緊張感。明日の最終日、原の自分自身への問いかけが良い方向へ転じることに期待したい。(千葉県市原市/塚田達也)