大山が3年ぶりの勝利に前進 「本当に優勝したい」
2011/10/22 19:24
兵庫県のマスターズGCで開催されている「マスターズGCレディース」の2日目。イーブンパーの12位タイからスタートした大山志保が3バーディ、1ボギーの「70」でホールアウト。通算2アンダーの暫定5位タイに浮上し、3年ぶりのタイトルに向けて大きく前進した。
コースを吹き抜ける強風に多くの選手が伸び悩む中、「私は風が大好き。楽しかったですね」と伸び伸びと18ホールを完走。「清元(登子)先生のころから抑えるボールを教わってきたので。風は面白いですよ」。水を得た魚のごとく、空に舞うハザードを悠々とくぐり抜けていった。
今大会は08年に勝利。そして、これが最後のタイトルとなっている大山。思い入れの深い大会の1つではあるが、「優勝はそんなに記憶に無くて、ずっと泣いていた思い出がある」と振り返る。その前年の07年大会では、僅か1ストローク及ばず予選落ち。当時絶頂にあった大山にとって実に2年4ヶ月ぶりの予選落ちを喫し「本当に悔しかった。泣いて悔しがっていた印象の方が強い」と苦笑する。
最後の勝利、そして忘れられない悔しさも味わい、大山にとって節目となっている部分が多い今大会。この中に、3年ぶりの復活勝利という節目を加えることができるか。「本当に優勝したい。明日は攻めるのみです」と、言葉に強い期待を込めた。(兵庫県三木市/塚田達也)