2011年 マスターズGCレディース

古閑、5位発進にも「今日の内容は忘れたい」

2011/10/21 17:03
上々の滑り出しにも納得の内容とは程遠く、渋い表情を浮かべていた古閑美保

21日(金)に開幕した「マスターズGCレディース」初日。06年、07年大会覇者の古閑美保が、5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しい内容ながら「71」にまとめ、1アンダーの5位タイでホールアウト。上位が伸び悩んだこともあり、首位に2打差と絶好のスタートを切った。

しかし、ホールアウト後の古閑は「今日の内容は忘れたい。順位が良かったのが救い」と浮かない表情。その不満要素は、ラウンド中のところどころで見て取れた。「今日はショットが悪かった」と振り返りながらも、3番でバーディを先行させる上々の滑り出し。しかし、8番(パー5)で落とし穴が潜んでいた。

残り107ヤード、PWで打ったフェアウェイからの3打目がグリーンを大きくオーバー。ラフからのアプローチはグリーンを再びオーバーして反対側のラフへ落ちると、5打目もグリーンをオーバーして6オン1パットのダブルボギー。「なーんにも無いダボ。本当にムカついちゃって。あそこをPWで打つ人はいないでしょ」。その直後の9番から3連続バーディを奪って盛り返すが、「(気持ちは)切り替えられてなかったです。17番ぐらいまで“あのダボは・・・”ってブツブツ言ってましたもん」と苦笑する。

首位に1打差で迎えた最終18番でも、ラフからの2打目をグリーン右に大きく外し、寄らず入らずのボギー。「最後は7mを外しました。グリーンの右に外しては厳しい」と、この日続いたショットの曲がりが、後味の悪いフィニッシュへと繋がってしまった。

「回りが伸びていないのでこの位置にいられたと思うし、コースが難しくて良かった」と古閑。明日は雨が予想されているが、古閑にとってコースの難度が増す状況は大歓迎。「明日は雨だから伸びないと思うし、自分さえ崩れなければいい位置にいけると思う。伸びる状況だと伸ばす自信がないし、耐える方が可能性はある」。現役として迎える関西でのラストゲーム、古閑が不敵な笑みを浮かべた。(兵庫県三木市/塚田達也)

2011年 マスターズGCレディース