美香、粘りに粘って単独首位に浮上
2011/09/30 17:20
「日本女子オープン」2日目をイーブンパーの首位タイで迎えた宮里美香は、前半の11番と14番でティショットをラフ、2打目をレイアップ、3打目を寄せきれずにボギーと同じ内容でボギーが先行する。しかし、その後は耐える展開の中で1つ伸ばし、この日2バーディ、3ボギーの「71」(パー70)。通算1オーバーと1つ落としたが、その他の上位が崩れたこともあり単独首位へと躍り出た。
「本当に、よく凌げました。本当に、集中力を切らさずにできたと思います」。“本当に”の部分に力を込めながら、苦しいラウンドを総括する。この日は「あと10センチでフェアウェイ、というシチュエーションが多かった」と、僅かなズレでラフに捕まる場面が目立ち、フェアウェイと深いラフが紙一重のメジャーセッティングに翻弄された。
特に、全てパーを並べたアウトの後半はピンチの連続。その中でも集中力を切らさず、6ホールで寄せワン、5ホールで2mのパーパットを沈めるなどスコアをキープした。「アプローチが良くて、2mのパットをしっかり決められた」と、流れを切らすことなく18ホールを完走。24パットという数字も、この日のラウンド内容を物語っている。
攻めのプレーでコースを制圧した昨年とは対称的に、今年は守りのプレーで輝きを放つ宮里。「厳しくなればなるほど、やりがいがある。自分自身に勝てるように頑張っていきたい」。34年ぶりとなる大会連覇にまた一歩前進し、明日からの決勝ラウンドに臨む。(愛知県東郷町/塚田達也)