QT突破の大山「開幕戦から優勝を狙います!」
2010/12/03 19:35
熾烈なシード権争いが繰り広げられた「大王製紙エリエールレディス」から2週間後。惜しくもシードを逃した選手たちも含めた102人が、来シーズンの出場権を巡るファイナルクォリファイングトーナメントに出場した。中でも注目を集めた大山志保は5位、原江里菜は18位と上位フィニッシュ。来シーズンの、ほぼ全ての試合の出場権を手にした。
昨シーズン序盤に痛めた左肘は完治しておらず、現在も寒さに伴う痛みを口にする大山。今週4日間は晴天に恵まれ、気温も比較的高かったことに「ラッキーでした」と振り返った。肘への不安が解消されれば、そこは元賞金女王。4日間でグリーンを外したのは僅か10回という、絶好調のショットで着実にスコアを伸ばした。このオフは、温暖なオーストラリアでトレーニングを積む予定。「開幕戦から優勝を狙っていきたい」と、完全復活に向けて意欲的だった。大山は、09年の米国女子ツアーで賞金ランク76位に入り、2011年までのシード権を保有。来季はどちらのツアーを主戦場に置くかは、これから決めるという。
また、今シーズンはまさかの不振により、デビューから3年間守り続けてきたシード権を喪失した原。ホールアウト後は、「あー、良かったです。本当に良かったです」と安堵の言葉が溢れ出た。終盤の16番パー4では、残り140ヤードの2打目を直接カップに沈めるミラクルイーグル。「ミドルホールでは初めて」というビッグプレーが、ここ一番で飛び出した。「去年、一昨年とやってきたことが結果に繋がらないと分かったので、今年はまったく違うことをやって備えたい。もう少しクラブも握りたいし、トレーニングのやり方も考えます」。来年こそ、ツアーの盛り上げ役の1人に加わって欲しいところだ。