2010年 富士通レディース

アン、“アニカ超え”ならずも国内女王へ猛進

2010/10/17 18:17
2週連続優勝を飾り、賞金女王へ向けて猛進を続けるアン・ソンジュ

アン・ソンジュ(韓国)の独壇場だった、今年の「富士通レディース」。2位に7打差をつけて迎えた最終日、序盤こそ「緊張があった」と伸び悩んだものの、堅実に2ストローク伸ばす安定ぶり。7打差のリードをそのまま守り切り、通算19アンダーで圧勝を遂げた。

数々の記録更新が掛かっていた最終日。そのターゲットは、最強を誇ったアニカ・ソレンスタムだ。03年の「ミズノクラシック」でアニカがマークした、54ホールでの最少ストローク数24アンダーと、最多バーディ数24個の更新。「記録を意識していなかったと言えばウソになります。昨日のようには上手く行きませんでした」と、最終的には通算19アンダー(歴代6位タイ)、23個のバーディ(歴代2位)にとどまり“アニカ超え”は叶わなかったが、その強さを改めて日本中に知らしめた。

この勝利により、賞金女王争いでは2位の横峯さくらに約5,400万円とリードを広げた。残りは6試合、韓国人では初の賞金女王にまた一歩近づいたが、自身は「意識はしないようにしている。残り試合も、いいプレーを持続できるように神経を使いたい」と、慎重な構えを崩さない。その上で、「プロとして、賞金ランク1位は最高の目標です」と、賞金女王へ向けて静かに闘志を燃やしていた。

2010年 富士通レディース