大健闘、最年少、プロ野球選手の長女・・・アマチュアが大暴れ!
堀奈津佳
今年の「日本女子オープン」は、例年にないほどアマチュア勢が活躍を見せている。全28人中、実に11人が予選を突破。人数が多いだけではなく、話題性も豊かな面々が揃っているのだ。
まずは、通算1アンダーの8位タイと大健闘を見せている堀奈津佳(18)。「パットが良くて流れに乗れた」という堀は、4バーディ、2ボギーという会心のラウンド。並み居るトッププレーヤーたちを尻目にリーダーズボードを駆け上がり、「すごく充実した1日でした」と笑顔を見せた。江連忠氏が主催するアカデミーに所属し、練習ラウンドでは同門の諸見里しのぶと共にラウンドを行った。「トラブルショットの練習をたくさんされていて、その大切さを学びました」。この日3番パー5のティショットを右に曲げ、前方の木の枝がブラインドになるピンチを迎えた。「一緒に練習したのが役に立った」と、低いボールで木の下を通してピンチを脱出し、バーディへと繋げた。「ローアマチュアを獲りたい気持ちは、自分の中ですごくあります」と、共同会見場で緊張の面持ちで目標を掲げていた。
柏原明日架
通算5オーバーの29位タイで終えた柏原明日架は、1996年生まれの14歳。14歳と244日での予選突破は、宮里美香の14歳と357日を抜き、今大会の最年少予選突破記録を更新した。「記録のことは知ってはいましたが、プレー中は忘れていました。予選通過はしたかったので、嬉しいですね」。キャディを務める父親とともに、「楽しみながら良い緊張感で回れました」と、メンタル面でも大器の片鱗を感じさせる。
工藤遥加
また、プロ野球・西武の工藤公康投手の長女で、今大会がプロツアーデビュー戦となる工藤遥加(17)も、通算7オーバーの44位タイで予選突破。終盤まで予選カットライン上での苦しい戦いが続いていたが、7番、8番の連続バーディで突破を確実とした。父の工藤氏には「来たら叩きそうだから来なくていいよ」と伝えていたが、最終9番で応援に訪れた父親を発見。「だから(9番は)バーディパットが入らなかったんだ。余計なことをしてくれますね」とおどけた調子で話し、報道陣の笑いを誘っていた。