馬場咲希は本拠地・米国で勝負の一戦へ「その一回しかない」 予選落ちの中で見えた兆し
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント2日目(31日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)◇晴れ(観衆5041人)
「練習するしかないですね」――。通算6オーバー、84位で予選落ちした馬場咲希は、結果を真正面から受け止めた。主戦場である米ツアー2試合を含め、5戦連続で決勝ラウンド進出を逃した。ただ、同じ予選落ちでも、その中身は同じではない。「今日はパットが入らなかったから悔しい。まだまだだけど、それでもショットはいいものが増えてきている」。今季国内ツアー自身最後の試合を終えた21歳の表情に、悲壮感はなかった。
5オーバー90位から巻き返しを目指したこの日は、出だしでつまずいた。インの10番でティショットを右に曲げ、レイアップ後のラフからの第3打をグリーン奥にこぼすなどトリプルボギー発進。それでも12番(パー3)でティショットをピンに絡めると、続く13番でも左ラフからの第2打をピンそばに寄せ、連続バーディを奪った。一時はイーブンパーまで戻しただけに、4番からの連続ボギーは痛かった。それでも、最終9番(パー5)をバーディで締めての「73」だった。
日本で試合に出場しなかった前週も、1日たりともクラブを握らない日はなかった。時に早朝の午前5時から、深夜の午後11時まで。球も打たずに、ひたすら自身のスイングと向き合う日もあった。「アドレスのズレをみつけて意識したことで、良いショットが増えてきた。あとはアイアンもドライバーも、いい感じで飛んでいたから、そこはすごくよかったと思っています」。2日間の平均飛距離257.15ydは全体3位の数字だった。ティショットが上向いているからこそ、「100yd以内のショットをチャンスにつけられなかった」と新たな課題へも目が向く。
国内ツアーへのスポット参戦を終え、11月12日開幕の「アニカ driven by ゲインブリッジ」(フロリダ州ペリカンGC)を迎える。年間ポイントランク125位から、限定的な出場権が得られるトップ100以内を目指すラストチャンス。すでにエースキャディと連絡を取り合い、コースマネジメントについて話し合っているという。「そこはもう、上位に行かないといけない。もう本当に、その1回しかないから。優勝争いができるようなプレーがしたい」。いつになく強気に、そう言った。
米下部ツアーを経て、2025年に米ツアーに本格参戦して2年目。まだ21歳ながら、勝負の1週間を前に臆する様子はない。試合までに、つかみつつある感覚を、どこまで確かなものにできるか。日曜日のラウンドはない。それでも、足早に練習場へと向かう姿があった。(埼玉県飯能市・中村文香)