2010年 サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント

有村、終盤に失速「まったく集中できていなかった」

2010/05/02 19:11
14番で痛恨のダボ・・・。自身の想像以上に疲労が溜まっている様子だった

首位に1打差ながら、単独首位で「サイバーエージェントレディス」最終日を迎えた有村智恵。序盤は伸び悩む上位陣を尻目に、3番、5番、6番とバーディを重ね、一時は2位に4打差をつける独走態勢に。この時点で、有村の勝利は揺ぎ無いように思えた。

だが、後半に入りまさかの失速。「今日は前半しか持たなかった。体力的なものだと思うけど、まったく集中できていなかったと思う」と有村。「集中しないと。攻めないと」という焦りが、流れを悪い方向へ導いてしまった。

象徴的だったのが14番パー4だ。ティショットを右に曲げ、ボールは2本の木が並ぶ後ろへ。横に出して3打目勝負、という選択肢もあったが、2本の木の間を狙うショットを選択。ボールは右上に上がってしまい、枝に当たって少し先のラフに落ちてしまった。最終的に、3オン、3パットのダブルボギーで首位から陥落。「あれは、どちらにしろパーはきつかったし、しょうがないと思う」と言いながらも、「その時の気持ちは、横に出すのを嫌がっていた。気持ちのコントロールもしていかないといけないと思う」と、反省の弁も口にした。

「明後日まで休んで、来週は負けない強い気持ちで臨みたい。絶対に負けたくないという気持ちでプレーできるように、ゆっくりと休みたいです」。14番のように焦ることなく、今度は“急がば回れ”を選択する有村。練習したい気持ちを押し殺し、まずは休養を取ってメジャー初制覇に向けての戦いに臨む。

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