「どうせ悪いので…」開幕前日にボール変更 荒木優奈はX→人生初のXS投入で3位発進
◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 初日(20日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6731yd(パー72)◇雨(観衆4275人)
開幕前日の事前ラウンドを終えた荒木優奈は、練習を挟んで再び10番から3ホールを回ったという。そうまでしてチェックしたかったのは、コースではなくボール。ブリヂストン「ツアーB X」から「XS」へ、急きょ変更することを決めたからだった。
ジュニア時代から生粋の「X」ユーザーで、テストもしたことがなかったという「XS」。本人も「ほぼ、ぶっつけ本番」と話す大胆チェンジには切実な理由があった。「スピン量が少なくてボールが止まらない。いいショットだと思っても前に転がってしまったり、(直進性が強い分だけ)アゲンストで風に負けなさすぎて、突き進んでいってしまう感じだった」。昨季はルーキーシーズンで初優勝を飾るなどメルセデスランキング7位で終えながら、今季ここまで2試合は予選落ちと49位で不満の残る滑り出しだった。
「どうせ(状態が)悪いので…」と自虐的に笑いつつ、冷静に原因を把握しようとしている。「ことし『X』が(打感が)硬くなって、飛ぶっていうポジティブなところだけを取ってしまった」。最新モデルにスイッチする過程の冬場でも1Wショットの飛距離が落ちなかったことに気を良くして、マッチング作業に繊細さを欠いたことを反省する。
アンダーパーで回った選手が9人だけというタフな初日にマークした2アンダー「70」に「雨の(グリーンが少し軟らかくなった)おかげもあると思うんですけど、いいショットがたくさん打てました」とほっとした様子ものぞく。残り68ydから58度のウェッジショットを1.5mに絡めた7番(パー5)の3打目は、まさにオフに力を入れてきた100yd以内のチャンスメークだったからうれしい。
首位と3打差の3位発進にも、「このコースは何が起きるか分からない。落ち着いて、目の前の一打に集中しようと思います」と淡々。アマチュアだった4年前の「日本女子オープン」も含めて3度目のツアートーナメントとなる紫CC すみれCを相手に表情を引き締めた。(千葉県野田市/亀山泰宏)