2026年 Vポイント×SMBCレディス

36歳で破った遠征先のマイルール 金田久美子が試合前に向かった“夢の国”

2026/03/21 09:24
開幕2日前、金田久美子が向かった場所は

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 初日(20日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6731yd(パー72)◇雨(観衆4275人)

2002年「リゾートトラストレディス」で12歳9カ月の最年少予選通過記録(当時)を樹立して天才少女と呼ばれ、22年「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」では11年189日ぶりの2勝目でツアー制施行後の最長ブランクV記録も作った。浮き沈みを味わってきた長いキャリアで、金田久美子には譲れないマイルールがあった。

「遠征先に行ったら、どこにも行っちゃいけない。練習しなきゃいけない、(試合に備えて)休まなきゃ、殻に閉じこもってなきゃみたいなところがありました」。羽を伸ばすのは、地元名古屋で過ごすオープンウィークなど“オフ”の時だけ。毎週結果が求められるツアー転戦先でゴルフを忘れてリフレッシュに時間を使う選択肢はなかったという。

QTで前半戦の出場権を確保して臨むシーズン

36歳にして、その掟を破った。開幕2日前、プロアマ後の練習中に湧き上がる感情に素直になった。「すっごい、ディズニーに行きた過ぎて…」。パッティンググリーンで一緒になった森井あやめを誘って“夢の国”へ。「ちょっと、マジメなのやめようと思って…」と笑いつつ、しっかりトレーニングもこなしてから向かうあたりが長年の習性かもしれない。到着は午後5時半を過ぎていたが、2つのアトラクションを楽しんだ後のパレードが格別だったとか。「メッチャ感動しました。ディズニーシーのパレード、初めて見ました」と思い出すようにテンションを上げる。

「アホみたいにボールばっかり打って、痛くなって…の繰り返しだった」練習を見直し、首や腰の状態をケアしながら上半身のトレーニングにも注力しているところ。コースの総距離が伸びていく時代にあって、年を重ねていく自分がこれまでと同じように戦って生き残れるとは思っていない。年齢にあらがう進化のアプローチを模索する中で芽生えた「楽しく生きよう」という気持ち。心は少し軽くなった。

2日目は首位と3打差から最終組を回る

冷たい雨に降られ、アンダーパーで回った選手が9人だけだった初日にマークした2アンダー「70」に手応えもにじむ。2バーディ先行からタフな17番でボギーを喫しても崩れず、折り返して2番と3番はナイスパーを並べた。我慢強くラウンドを進め、4UTを握ったパー3の8番で「きょう初めてナイスショットを打った」と3個目のバーディを奪った。「まだ、『優勝したいです』って言える状況じゃないと思う。『優勝する』と思えるくらいまで、まずは上位で戦えるように」。3打差3位で最終組に入った2日目も、実直に一打一打を積み重ねる。(千葉県野田市/亀山泰宏)

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