国内女子ツアー

LPGAがオリンピックに向けジュニア育成を本格始動

2010/02/16 20:00
年間を通して600万円を超える寄付を行ったLPGAを代表して樋口久子会長が感謝状を受け取った

LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の定期総会が都内のホテルで開催され、その後に記者会見が行われた。冒頭、2009年度にLPGAから盲導犬協会や緑化推進協会などへ、合計614万9234円の寄付を行ってきたことが発表され、その寄贈式と感謝状の贈呈が行われた。

そして、記者会見では2010年度のトーナメント規定や主な改正内容が発表され、その後にLPGAとして新たな取り組みとなるジュニア育成についての説明がなされた。これまでもトーナメント会場では、週末のギャラリーサービスとしてスナッグゴルフの指導などを行ってきたが、今年から取り入れるのは本格的なゴルフの指導だ。

これはゴルフが、2016年のオリンピックで正式種目となったことで、今から選手の育成に力をいれようと協会が率先して指導を行うという考え。LPGAではトーナメントの運営などを行うTPD(トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン)とレッスンを主に管轄するGBD(ゴルフ・ビジネス・ディビジョン)に分かれていて、今回のプロジェクトはGBDが主導となる。今季開催される全34試合のうち出来る限り実施する方向で現在調整中だという。

基本的には大会最終日となる日曜日(土曜日や開催されない試合もある)に、LPGAのレッスンプロ2名が現地に出向き、1クラス60分間のレッスンを1日に36名程度に行う予定。対象者は小学生と中学生で未経験者から中級者レベルまで。このプロジェクトは数年かけて行われるモデルでまずはジュニアゴルフの普及がテーマとなっている。

このプロジェクトにかかる予算はすべてLPGAが負担するため、参加費などは無料。参加者には同協会が発行するエチケット・マナー啓発の小冊子が配布される。技術だけでなく、青少年の健全な育成を行い、次世代のゴルファーを育成し、ゴルフ愛好者の増加を同協会は目指している。

寄付金の贈呈には盲導犬協会からイデアちゃんも駆けつけた
トーナメント規定の改正や新たな取り組みなどが発表された