寺岡沙弥香がトップ 吉田鈴、六車日那乃は19位で合格/女子プロテスト
◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(1日)◇大洗GC (茨城)◇6602yd(パー72)
20位タイまでが合格の最終プロテストは最終ラウンドが終了。2022年「日本アマ」優勝の寺岡沙弥香が4バーディ、2ボギー「70」で回り、通算10アンダーでトップ合格を果たした。
「すごくうれしいです」。苦い記憶しか残っていなかったプロテストを、3度目の挑戦でようやく笑顔で終えられた。「日本女子アマチュア選手権」の優勝を経て臨んだ2022年、続く23年といずれも通過ラインに1打届かず不合格。昨年は「ショックというレベルじゃない。2週間、寝込んだ」と話すほど心のダメージは深刻で、ゴルフをやめることも頭をよぎったという。
2打リードの単独首位で迎えた最終日も、気持ちに余裕なんてまったくなかった。前日からのドライバーの不調が続き、1打目で3番ウッドを握るホールが続く展開。「セカンドの距離が残る感じでしんどかった」とスコアメークに苦しみながらも、4日間アンダーパーを並べてみせた。
「小中学生とかが、憧れの選手で私の名前を挙げてくれるようなプロになれたらうれしい」。
来季の国内女子ツアー出場優先順位を決める予選会(QT)はトップ合格により1次が免除となり、最終予選会(11月26~29日/静岡・葛城GC 宇刈コース)から参加。ドライバーの調整を急ぎ、来季に向けた次なる戦いに臨む。
通算8アンダー2位に4月の女子下部ツアー「大王海運レディスオープン」で史上6人目のアマチュア優勝を成し遂げた都玲華と、昨年「関西ジュニア」優勝の18歳・徳永歩。通算6アンダー4位に8月「日本学生」覇者の神谷桃歌、元JGAナショナルチームメンバーの荒木優奈が入った。
前週の米女子ツアー2次予選会を通過した山口すず夏は通算1オーバー14位。吉田優利の妹・吉田鈴、六車日那乃らは通算4オーバーで合格ライン上の19位に滑り込んだ。
8月に国内男子ツアー予選会を受け、女子初の“男子ツアープレーヤー”となった寺西飛香留は通算16オーバー77位で合格に届かなかった。
<合格者>
1/-10/寺岡沙弥香
2T/-8/徳永歩、都玲華
4T/-6/神谷桃歌、荒木優奈
6/-3/山下心暖
7T/-2/中地萌、西澤歩未、入谷響、中村心
11/-1/福田萌維
12T/0/加藤麗奈、大久保柚季
14T/+1/山口すず夏、前田羚菜、神谷奈恵、小俣柚葉
18/+2/上堂薗伽純
19T/+4/古家翔香、青木香奈子、吉田鈴、水木春花、永田加奈恵、手束雅、六車日那乃、平塚新夢