リランキング突破へ正念場 アン・シネ「日本でプレーしたい」
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日(20日)◇利府GC (宮城)◇6638yd(パー72)◇雨(観衆2666人)
アン・シネ(韓国)にとって今週は大事な一戦になる。今大会を終えると、ツアーは出場優先順位を入れ替えるシーズン2回目のリランキングを実施。フルシードを持たない選手らの10月「スタンレーレディスホンダ」(静岡・東名CC)から11月「大王製紙エリエールレディス」(愛媛・エリエールGC松山)までの一部を除く大会の出場可否が決まる。
例年で言えば、終盤戦出場の目安はリランキング30位前後まで。アンは現在43位で、今大会で最低でも単独3位(90pt付与)に入る必要がある。初日は3バーディ、1ボギーの「70」でプレー。日没サスペンデッドで3人のプレーが終わらず、首位とは5打差の暫定13位スタートを切った。
64位で終えた2週前の「ソニー日本女子プロ選手権」から体調不良に見舞われている。沖縄の連日の70%以上の湿度、30℃以上の気温に「自分の記憶の中では3番目に入る暑さ」とダウンした。前週の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」は棄権。今週もまだ「アドレスをすると鼻水が出ちゃう」。鼻をすすりながらプレーした。「体のだるさはなくなってきた」のが、わずかな救いだ。
韓国ツアーに戻ることは「今はとくに考えていない」という。「日本でプレーできるのであればしたい」と望む。今大会には「最後まで頑張れば、もしかしたら優勝できるかもしれないし、少しでも希望を持って」臨んでいる。
この日は「守りに入った」とアグレッシブに攻められなかったのが反省点。「うまく行かなかった部分を直して、あしたは攻めたい」。コロナ禍で一時離脱したが、2017年のデビューから慣れ親しんできた日本ツアー。職場確保の戦いに死力を尽くす。(宮城県利府町/石井操)