「むっちゃ暑かった」 臼井麗香は真夏に紺色メンズウェアの“マネジメントミス”
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目(20日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6505yd(パー72)◇晴れ(観衆3164人)
スコアだけ良けりゃいいってもんじゃない。プロゴルファー臼井麗香は“魅せること”にもこだわる。この日は一見、ゴルフウェアと思えぬような装いでコースに現れた。上半身をゆったり包んだ紺色のシャツ…。
契約を結ぶ「ARCHIBIO(アルチビオ)」のメンズウェア。「Sサイズなんですけど、ダボッとしてるから空気の通りがいい」。そう言って「インナーはこうなってるから、前だけインして…」とシャツをまくって素肌のお腹を出し、うれしそうに笑った。
しかし、大誤算があった。真夏に紺色。日差しを思いっきり吸収する。正午時点で34.2度を計測したコースでは無理があった。「そうなんです。もうむっちゃ暑くて」。不幸なことに白系の色はなかった。
そんなマネジメントミス?に加え、ゴルフでも我慢した。首位スタートのこの日は、序盤3番で5mのバーディパットがカップ直前でストップ。4番は1mのパーパットを外した。6、9番のパー5は30ydのアプローチを寄せ切れず、バーディを奪えない。
「とにかくパットがうまくいかない。“今日はツキがないんだ”と思った。周りが伸ばすし、焦ったけど、仕方ない。守りじゃないけど、あまり攻めずに安全にプレーしました」。バーディ合戦のムービングサタデーにしてはおとなしい4バーディ、1ボギーの「69」で回るのが精いっぱいだった。
それでも、首位と3打差の通算17アンダー。「3打差か。チャンスありますよね。きょう、バーディが取れなかった分、明日は取れると思いたい」。ツアー初優勝だった3月「アクサレディス」以来の2勝目へ。とりあえず、最終日のウェアは「白、ピンク」にするつもりらしい。(福岡県糸島市/加藤裕一)