米ツアー組が終盤に底力 古江彩佳は大ギャラリーに「こんなゴルフじゃいけない」
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 初日(2日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)◇曇りのち晴れ(観衆6954人)
米女子ツアーからスポット参戦となる古江彩佳は3オーバー71位で初日を終えた。2年連続年間女王の山下美夢有、今季初優勝から2週連続Vとブレークした竹田麗央という最注目のペアリングで大ギャラリーを引き連れたが、前半11番から2連続ボギーが先行した。
14番ではセカンドショットが右からの風でグリーン手前にたたき落とされた。ガードバンカーのふちに近いラフに止まり、バンカー内でスタンスを取りながら、腰より高い位置のボールを打たされる劣悪なシチュエーション。奥にこぼした後の4打目も高速グリーンで止まらず、ダブルボギーを喫した。
折り返してからも2ボギーが重なったが、6番(パー3)の初バーディを含めて上がり4ホールで3バーディ。「たくさんのギャラリーさんがついてくれて、幸せだなと感じながら、『こんなゴルフじゃいけない』と思いながら、最後まで頑張らせてくれたと思います」。平日開催では大会史上最多となる6954人のギャラリーに気持ちを奮い立たせ、意地を見せた。
同じく米ツアーから出場で1オーバー37位だった西村優菜と勝みなみも終盤に見せ場を作った。
3年前に東コースで優勝している西村はいきなり2連続ボギーでのスタート。苦しんだ要因は、開幕前に修正の必要性を口にしていたショットのテンポだという。「最後の3ホール以外はショットが酷かった」と言いつつ、「最後の3ホールは何とか合わせられたかな。振り切れた感じがあって、リズムが良くなった」。2連続バーディでの締めくくりに少しだけうなずく。
後半2番(パー3)のボギーで4オーバーまで後退していた勝も、そこから3バーディを取り返した。右に出るミスに悩まされながら、「何とかあすにつながるゴルフができた。カッコよくアンダーで回っている姿を見てらえるように頑張りたい」と顔を上げた。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)