電話先で乾杯していた師匠・伊澤利光 天本ハルカが初V翌週メジャーで聞きたいコト

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 事前（30日）◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)

前週「パナソニックオープンレディース」で初優勝を飾った天本ハルカのスマートフォン、SNSには祝福の連絡がひっきりなしに届いているという。「たくさんいただいて、私自身がビックリ。返信も追いついてないですけど、その光景でうれしさを実感していく感じがあります」と笑う。

今季メジャー初戦の会場入りした前日は、練習後にチームでささやかにお祝い。「いつも控えている海鮮とか生ものもちょっと食べて、リフレッシュできました」。この日も米ツアーからスポット参戦する勝みなみが、天本を見つけて駆け寄る場面があった。同じ九州出身で、小学校時代から知っている同学年。いまは時間の経過とともに喜びもアップデートされていく感じすらある。

優勝した日に師匠の伊澤利光に電話をかけると、「みんなで乾杯しています」とうれしそうな声を聞くことができた。直接会えるのは、福岡で開催される次週「RKB×三井松島レディス」のタイミング。「今週までは自分でしっかり頑張りたい」と力を込める。

そうはいっても初優勝。「あまり変わらないかなと思っていたけど、会場に来て練習ラウンドをしながら、やっぱり違うかなって感覚も出てきた。優勝した後の試合はどんな感じでスタートするのか、想像もつかない。そこは師匠である伊澤さんに電話して聞きたい」。賞金王にも輝いた「キング・オブ・スイング」の言葉ほど心強いものはない。

「初めての気持ちも楽しんでプレーできたら」。ツアー初Vから2週連続優勝は過去4人いるが、公式戦が絡んだケースはゼロ。殻を破った25歳が難コースに挑む。（茨城県つくばみらい市／亀山泰宏）