“ゴルフの祭典”は「見ようかな…」 ショット安定の岩井明愛が首位スタート

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 初日（12日）◇熊本空港CC（熊本県）◇6518yd（パー72）◇曇り（観衆2383人）

岩井明愛が自身初のタイトル連覇へ5アンダー首位発進を決めた。「きょうはボギーなしで回れてうれしかったです。全部良かった。気持ちよく回れた」と笑顔を見せた。

前年覇者の重圧もどこ吹く風だ。「自分が選びましたが、たまたまです」。この日は大会ロゴの基調カラーでもある緑のウェアでバーディを重ねた。

4番（パー5）、6番でバーディを奪い、520ydの9番（パー5）は2オンに成功させて14mから2パットのバーディを奪取。パーオン率は全体2位の89％（16／18）とショットが安定し、ボギーなしでプレーした。

海の向こうでは「マスターズ」が開催されている。時差でリアルタイムのテレビ観戦が厳しいだけに、「見ていませんが、見ようかな…」。ジュニア時代から父・雄士さんがテレビ録画をしてくれることもあったが、これまでもスーパースターたちの競演に強い関心はなかったという。出場するロリー・マキロイ（北アイルランド）が憧れで同じモデルのパターを愛用するが、まずは目の前の試合に集中する。

今大会を終えると次週は米女子メジャー「シェブロン選手権」（テキサス州 ザ・クラブatカールストン・ウッズ）に参戦し、続けて国内ツアー「パナソニックオープンレディース」（千葉・浜野GC）に出場。ハードなスケジュールが待ち受ける。

「今年はまだ1回も優勝争いをしていないので、今週できれば良いかな。連覇したいけど、まずは頑張ります」。昨年9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」以来となるツアー4勝目へ視界も良好だ。（熊本県菊陽町／玉木充）