2024年 KKT杯バンテリンレディス

植竹希望「45歳まで現役でやり続けるのが夢」 手術前の“ラストゲーム”へ

2024/04/11 17:36
2022年大会覇者の植竹希望。今週を最後にツアーを離れる

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 事前(11日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6518yd(パー72)

ことし1月に右股関節唇損傷(みぎこかんせつしんそんしょう)が判明し、今月24日に手術を控える植竹希望が練習場で最終調整した。

現在の状態について「椅子に座るのがしんどい。グリーンでラインを読むときも変なしゃがみ方をする」と説明。本調子からは程遠く、ドライバーの飛距離は20yd以上も落ちた。

2022年の今大会でツアー初優勝をあげた。「当時から(状態が)悪かったと思うけど、気がつけていなかった。テークバックが逃げていて、踏ん張れていない状態。体幹が正しく使えていなかった」と患部を無意識にかばいながら、きょうまでプレーを続けた。

「45歳まで現役でずっとやり続けるのが夢で、目標。あと20年(プレーを)やるとしたら、10年以内には手術を絶対に考えないといけない。なので、若いうちにやったほうが回復も早いし、一日でも早く手術をやろうと」

手術後1カ月は入院し、クラブを握るには最低4カ月、リハビリは半年を予定している。選手生命を第一に考え、臨機応変に選択していく中で、年末のQT(予選会)はエントリーするつもりだ。

アプローチの感触を確かめた

故障に苦しみながらツアー18勝を重ねてきた46歳のベテラン、大山志保からは「完璧に治してください」と激励のメッセージを受け取って気持ちを奮い立たせた。

今季はQTランク77位の資格で出場。3月の「ヤマハレディース葛城」、前週の下部ステップツアー開幕戦「ヤンマーハナサカレディース」に出場し、いずれも予選落ちした。逆境に立たされる中、「ゴルフをギリギリまでやっていたい。やっぱり好きなので」と初日のティオフに向けて笑顔を見せた。(熊本県菊陽町/玉木充)

4月24日に手術を予定

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