「吹っ切れた」櫻井心那 難コース葛城で狙う5打差逆転
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 3日目(30日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6564yd(パー72)◇晴れ(観衆3568人)
2日目の大雨により54ホール短縮となった大会最終日、櫻井心那が首位と5打差の5アンダー5位から逆転を狙う。「このコースは風が強い。私が追われる立場だったら何打差あっても結構きついと思うだろうし、ほんとに難しいコースなので流れが来たら頑張りたい」とチャンスがあれば積極的にスキをつく構えだ。
昨季は10代で年間4勝を達成。ゆくゆくは海外進出を目指しているだけに、ツアー参戦1年目の昨季とは自分に求めるものが違ってくる。
開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を19位で発進し、翌週「明治安田レディス ヨコハマタイヤ」から2試合連続で予選落ち。「結構ショック」と悔しさをにじませていた。しかし、前週の「アクサレディス in 宮崎」では2日目にホールインワンを達成するなど10位で終えたことで、「気持ち的には吹っ切れた感じはある」と調子を上げるきっかけをつかんだ。
完全復調までとは言い切れないが、今週ボギーなしの4バーディ「68」発進で自信をつけ、第2ラウンドは2バーディ、1ボギーの「71」。「すごい調子がいいわけではないけど、(納得のいく)幅には収まるぐらいには。スイングはいいショットも増えてきたし、動画を撮って確認もしていて、ちょっとずつ、ちょっとずつ」
過去4勝のうち、3回を逆転優勝で飾っている。最大2打差と、いずれも首位とは近い位置にいたものの、大会では2013年に比嘉真美子が、15年に渡邉彩香がともに5打差をひっくり返して優勝した。少しも気の抜けない葛城での戦い。その再現に向け、午前10時25分に最終組の1組前からティオフする。(静岡県袋井市/石井操)