「上出来やな。天才かな」 森田理香子は自分も“びっくり”の予選通過
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 2日目(1日)◇琉球GC(沖縄)◇6595yd(パー72)
6年間のブランクを感じさせないプレーで、森田理香子は2018年「リゾートトラストレディス」以来の予選通過をした。2オーバー61位から臨んだ2日目は前半13番から4連続バーディを決めるなど5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。通算1アンダー18位に浮上してカットラインを突破した。
クラブハウスに戻って来るなり、第一声は「上出来やな。天才かな」。おどけながら喜びをあらわにした。久々の実戦となる中、別選手のコーチとして来場していた佐伯三貴から「わたし天才だ、と思ってやればいいんだよ」と声を掛けられていたという。
記録だけ残して帰ろうかと…
初日に7番と11番で計測される平均飛距離で全体1位の「271yd」をたたきだし、「記録だけ残して帰ろうかなと思っていた」。開幕前は「本心は予選通過するとは思っていなかった。初日は80を打っても仕方がないとも」と覚悟していた。
競技ゴルフから離れていた間は、一般ゴルファー向けのコースセッティングでラウンドしていた。「今回は頭を使って疲れていくし、昔ならラウンド後も練習場に行って…とかやっていたけどもう無理」と冷静に現状を捉える。だからこそ、決勝ラウンドに進めたのは「びっくり」と吐露した。
2日目の平均飛距離は「243.0yd」で全体7位タイだったが、予選2ラウンド通算は「257.0yd」で依然としてトップに君臨する。「距離が出なかったらツアーに戻って来られなかった。飛ぶことで“やれる”という気持ちにもなれて、小技が下手なのは分かっているけど、でも下手ながらもできると思えて。優勝する、しないにはまだレベルが違うけど、色んなスタイルがあっていい」と打ち明けた。
「一緒に回る人にもスコアが悪いと申し訳ないなとか迷惑を掛けないようにプレーをしました。一生懸命にやるだけです。一生懸命やったら悪くても納得いくと思う」。週末の残り2ラウンドへ意気込んだ。(沖縄県南城市/石井操)