来季は米国か日本か…馬場咲希「まだ覚悟が決まっていない」と迷い中
日本女子プロゴルフ協会は12日、都内で新人セミナーを実施し、2022年と23年のプロテスト合格者とティーチングプロの資格取得者ら135人が出席した。11月のプロテストに合格した馬場咲希もスーツ姿で講習を受け、社会人としての心得を学んだ。
セミナーは12日から4日間の日程で、13日以降はリモートで行われる。自宅等でコンプライアンス講習のほか、税金対策やSNSでのソーシャルメディアについての講義、トーナメントの成り立ちなどを学ぶ。
「礼儀とかプロアマのパーティでの振る舞いを学んで、初めて知ることもあったのですごく勉強になりました」。5日前まで米女子ツアー最終予選会「Qシリーズ」をプレーし、来季出場権を逃して帰国したばかり。本格的にプロとしての人生が始まる来季の仕事場には現在、米下部エプソンツアーと国内下部ステップアップツアーの選択肢があるが、主戦場は考え中で「まだ決めていない」と言う。
「通過できなくて、すごく悔しかった。キャディをやってくれた坂詰さんとプレーの話もしたりして。アメリカは『通過して当たり前』という感じではなかったけど、自分の実力不足だったのは事実。また来年、もっとレベルアップできるように生かしていきたい」。22年「全女子アマチュア選手権」を制覇して以降、メジャーをはじめ海外でのプレーが増えたことで米ツアーへの憧れはより強まった。
来季の渡米を即決できないのは、海外での移動が想像以上に大変なことが分かっているから。「飛行機の移動や時差など『大変だな』と思うこともあった。エプソンツアーに出るならもっと移動が増えると思うし、実際に経験したらもっと大変なんだと思うと、まだ自分の中で覚悟が決まっていない」。今季のエプソンツアーは22試合が行われた。どの道がベストな選択になるのか、家族やコーチらとじっくり話し合って決める。
「今年のQスクールはスポンサーさんの協力も合って受けることができたので、来年は受けられるか分からないけど…海外で活躍したいっていう気持ちは変わらない。Qスクールに落ちたことで逆に選択肢が広がったこともあると思うので、前向きにとらえて頑張りたい」と顔を上げた。
次戦は、21日からインドネシアで3日間の日程で行われるレディースアジアツアー「シモーネ アジアパシフィックカップ」を予定している。「初めてのインドネシアですごく楽しみ。初めてのプロの試合でもあるし、ワクワクする気持ちがある。しっかりと自分のやるべきことをできるようにしたい」と意気込んだ。(編集部・石井操)