山下美夢有、申ジエ、岩井明愛による年間女王争いをおさらい
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆5079人)
第37戦「大王製紙エリエールレディス」も閉幕した。2023年シーズンの国内女子ツアーは「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(宮崎・宮崎CC)の残り1試合となった。
今大会を終え、年間女王を決めるメルセデスランキング(MR)は山下美夢有がトップ、2位に申ジエ(韓国/山下との差は57.13pt)、3位は岩井明愛(山下との差は100.39pt)と順位は変わらず。
最終日を3バーディ、1ボギーの「69」で終えた申は、バーディチャンスがことごとくカップに決まらず通算4アンダー36位でフィニッシュ。競技中止となった大会3日目は温泉に入って体調を整えてきたが、「プレーの中身は悪くなかったけど、カップが私に優しくなかった。うまく打ってもカップに蹴られちゃった。でもこれがゴルフですね」と残念がった。
山下を逆転するには、最終戦で最低でも単独13位以上に入らなければいけない。「今週入らなかった分は、来週には全部入るかな。一打、一打大事になってくるので、今日は良いところだけを考えるようにする」と期待を込めた。
その一方で、前半に3バーディを奪い、後半10番、11番(パー5)をバーディにして中盤から優勝争いに加わった岩井はトップと2打差の通算11アンダーで締めた。「最後まで落ち着きが無かった。結構ヒヤヒヤなゴルフだった」と悔しさを残した。「『優勝が』というよりは、トップに(一時)追いついたことが大きかった。これを入れたら『追いつくぞ』と思ったら気持ちが入りすぎた」と反省する。
年間女王争いは「最後まで考えないようにすると思うけど、すごく楽しみです」と話す。山下に逆転するには最低でも単独5位になるのが条件。優勝争いできたという経験はプラスとし、自信にもなった。
「できればきのうもやりたかったですね。でもあの天候は過酷だったから」。今週に味わった悔しさを今年最後の試合にぶつけるつもりで臨む。(松山市/石井操)