シード復帰には優勝のみだが… 比嘉真美子は「落ち込まず、へこまず」
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(16日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆1723人)
メルセデスランキング84位の比嘉真美子が、3シーズンぶりのシードを手にするには今大会で優勝するしかない。昨季は出場33試合で予選通過2回だけ、ランク141位でシードを失った。QT(予選会)から返り咲きを目指してきた今シーズンも出場25試合でトップ10は「アクサレディス」2位の1度だけ。「日本女子プロ選手権」から前週「伊藤園レディス」までは8試合連続で予選落ちした。
見た目にはどん底と言える状態で迎えた今大会だが、1イーグル3バーディの「66」で回り、5アンダー4位でスタートした。「ここ何週間か、いいプレーできる雰囲気はあったけど凡ミスでいい流れを繋げられなかいラウンドが多かった。無駄なミスがきょうは少なかったから手応え通りのスコアが出てくれたんじゃないかな」
前半3番(パー3)は6Iでピン手前2mにつけたチャンスを決めて、4番はピン奥6m強のバーディパットを沈めた。11番(パー5)は残り110ydの3打目を50度のウェッジでピン1.5mにつけてバーディ。17番(パー5)ではピンまで200ydから4UTでベタピンに2オンさせた。もう少しでアルバトロスのイーグルだった。
前週は「凡ミスでのボギー」が多くて予選落ちしただけに、ボギーなしのラウンドは自己評価が高い。「自分の中でそこまで悪くはなかったから落ち込まず、へこまずに今週を迎えたのが良かった。いまのゴルフの調子や手応えだと、いいプレーでもおかしくない。そういう気持ちで毎ホール進めば必然と結果もついてくるのかなって」
この日の4位で大会を終えれば、メルセデスランキングはQT をファイナルステージから受けられる70位に上がる。2019年開幕戦「ダイキンオーキッド」以来の優勝となれば、もちろんシードに復帰できる。「結果を考えてしまうと焦りの気持ちとかあまりいい感じにはならない。毎ホール、どうやってバーディを取るか、チャンスにつけられるかの積み重ねだと思う。もちろん、いい結果で終わりたい」と心を強く持ち、残り3日に臨むつもりだ。(松山市/石井操)