日本ラストゲームを迎えるイ・ボミ 「終わる感じはしない」
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(17日)◇マスターズGC(兵庫)◇6495yd(パー72)
日本ツアーラストゲームの開幕を前に、イ・ボミ(韓国)は「正直、まだ今週で終わるような感じはしない。やっぱり、決勝ラウンドまで残ってみなさんに笑顔を見せられるように終わりたい」と率直な思いを吐露した。
今季限りでの日本ツアー撤退を表明してから約8カ月。ここまで出場した7試合全てに予選落ちした。「ゴルフ選手って成績が良くないと“恩返しができていない”というふうに感じるから、最近は心がしんどいけど、でも今週が最後。4日間、ずっといいプレーが出来るようにしたい」。大会主催者は所属先でもあり、意気込みは強い。
日本での日々を振り返り「ほんとうに、たくさんの方々が応援してくださって。成績が悪くても、温かい応援をいただけたのもうれしかったし、幸せでした。ゴルファーとしても、人間としてもすごく成長できた」。ファンには感謝しきれない。「私の良い印象を見てもらうというよりは、“楽しかった”という印象を持って帰ってもらいたい。私も、日曜日まで残ってみなさんに笑顔を見せて終われる姿を想像してがんばります」と言葉に力を込めた。
時には求められる笑顔と抱える心情とのギャップに苦しんだ時もあった。「お母さんが『笑ったらいいことがくる』って言ってくれて。悪いショットにクラブを投げようとしたときもあったけど、それもお母さんが『悪くてもいいから、そういう姿を見たくない』って。笑いたくない、うまくいかないなと思っても笑っていた方がよかったかなと今では思う」
今シーズンを過ごすうえで「“最後”は考えずに“いま”この瞬間を頑張る」という気持ちで臨んできた。笑顔と、その思いは今週も変わらない。(兵庫県三木市/石井操)