「ゴルフ道場」で鍛錬 青木瀬令奈のチャレンジ精神
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(6日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇晴れ(観衆2301人)
ツアー4勝の青木瀬令奈が7バーディ、ボギーなしの「65」で回り、工藤遥加、永井花奈と並ぶ7アンダーで首位発進をした。今季は3月「Tポイント×ENEOS」で優勝を飾り、出場28試合で5度のトップ10入りをマークしている。そのなかで、3位で終えた前週「日本女子オープン」期間中の“鍛錬”が、今週の打ち上げ、打ち下ろしと高低差が激しいコースにも生きたという。
全国各地を転戦する中、調整はいつも会場近くの練習場をフラッと訪れている。福井県で行われた前週の会場(芦原GC 海コース)でもそのスタイルは変わらず、Google検索で得た「加賀ゴルフ道場」の文字に目を引かれた。
「まず名前にある道場って何?って。そしたら、心技体って書かれた石の写真が出てきたり、トレーニング器具もあったりして。めっちゃ気になる。これは行くしかない」と突撃訪問した。「ジュニア育成に力を入れているご夫婦がイチから作り上げたみたいで、青木功(日本ゴルフツアー機構の会長)さんとかも訪れていたみたい。すごく温かい環境でやらせてもらいました」
傾斜を変えて打てるスペースがある打ちっぱなしの練習場。繰り返し足を運んで最長4時間滞在した日もあった。
「左足上がりを中心にやっていたけど、めちゃめちゃ役に立ちました。道場で鏡の前で確認したらアドレス時の骨盤がもう少し左側にあったほうがストレートボールも打ちやすいし、ドローショットを打つ構えにもなってくるかなって。ひたすらやった結果、打ち上げの時のイメージが良くなった」
「4カ月くらい悩んでいたショットも少しずつ緩和されてきた。プラスアルファで気持ち的にもピンに飛ばせている感じなのでそれを引き続き。現場で対応出来ている感じです」
今季はパターを1週間おきに替えるなど、これまでにはなかった“新しい試み”もしている。「今年に限らず、開幕から最終戦までセッティングで残ったのがウェッジだけだったという年もあった。自分自身も変動していくなかで新しい取り組みがいい刺激になるなら率先して取り入れています」と話した。30歳のチャレンジ精神が好スコアにつながった。(静岡県裾野市/石井操)