国内女子ツアー

スコア改ざんの滝浪愛に10年間の資格停止処分

2006/12/28 18:00

12月28日(木)、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は、2006年10月31日(火)に行われた来季ツアー出場優先順位を決める2次予選会(茨城・ノースショアCC)において、同協会会員の滝浪愛(26)がスコアの改ざんを行った件に関する懲戒諮問委員会及び臨時理事会を実施。2006年12月28日から2016年12月28日までの10年間に及ぶ会員資格の停止が発表された。この期間中、滝浪はLPGAトーナメントの出場、及び会員としてのレッスン活動が不可能になる。

第2ラウンド終了後の11月1日(水)、滝浪のマーカーが協会に「(滝浪の)昨日のスコアが自分の付けたスコアと異なっている」と指摘。その後、スコアが書き直された痕跡のある2ホールについて滝浪とマーカー、同伴競技者を交えた現場検証が行われ、滝浪はそれぞれのホールで2パット、マーカーと同伴競技者は3パットと主張。協議の結果、協会は「スコアカード不備」として滝波に失格処分を下した。滝浪は、12月22日(金)に行われた協会の事情聴取に対し、改ざんを認めたという。

処分内容について樋口久子会長は、「除名という意見もあったが、本人がまだ若く反省もしていることから、資格停止という処分に決定した」と説明。「今後、このようなことが2度と起きないよう会員の教育の徹底、そして協会の信頼回復に向けて最大の努力を続ける」と述べた。

先日、8月の日本オープン予選会でスコア改ざんを行った中西雅樹(22)に対し、日本ゴルフツアー機構が5年間の資格停止処分を下したばかり。ゴルフの競技性が根底から疑われる事件が立て続けに、しかも男女両ツアーで表面化したことで、日本ゴルフ界は重い命題を抱えることになる。