「もちろん狙います」 櫻井心那は“通算21アンダー”で今季2勝目へ
◇国内女子◇楽天スーパーレディース3日目(29日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6636yd(パー72)◇晴れ(観衆1580人)
19歳の櫻井心那が1イーグル6バーディ、1ボギーの「65」で回り、“予定通り”の通算15アンダーまでスコアを伸ばした。首位とは2打差。昨季下部ツアーで「年間5勝」の記録を作り、6月「資生堂レディス」でツアー初優勝し、早々に巡ってきた2勝目のチャンス。「次こそは“初日から優勝を意識して勝ちたい”と思ってきた。あした?もちろん(優勝)狙います」と燃えている。
通算8アンダーの8位から「15アンダーまで伸ばす」と誓ってコースに出て、前半に鮮やかなチャージを決めた。3番(パー3)で手前3mを沈めたのを皮切りに、7番(パー5)まで5連続バーディを奪う。
後半は14番で106ydをピンそばにつけて6個目のバーディを奪った。目標まであと1つ。ところが、16番で1.5mのパーパットを外した。「あとバーディ1個と思っていたので、16番は結構落ち込んで。冗談半分ではあったけど、最終ホールで『イーグルを獲って帰ろう』とキャディさんと話していました」。18番(パー5)で233ydのセカンドショットを3UTで堂々の2オン。左手前7mのフックからスライスに曲がる“スネークライン”を読み切り、イーグルを奪取。目標をクリアし、右拳を握った。
「資生堂レディス」の週から強化を始めた100yd以内のショートゲーム。「“お先に”パットをやる確率がちょっとずつ上がってきた気はする」。後半戦のテーマの1つが「バーディ数を増やすこと」。昨季、無双を誇った下部ツアーでは平均バーディ数「3.67個」でランク1位。今季のツアーでは「3.04個」で30位。下部とレギュラーのグリーンコンディションなどセッティングのレベル差に苦しんできたが、バーディ合戦の今大会は3日間で19個。首位の鈴木愛と並ぶ最多バーディを量産した。
急成長中の19歳は、残り18ホールで「6アンダーを出したいので、バーディは6個以上を目指したい」と話した。初日終了後に掲げた目標スコアを20アンダーから、21アンダーに修正。2打差逆転での2勝目へ、イメージを膨らませた。 (兵庫県加東市/石井操)