「心残りです」 菊地絵理香はホステス大会で2位
◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 最終日(9日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6611yd(パー72)◇晴れ(観衆2086人)
4打差3位から出た菊地絵理香は4バーディ、2ボギーの「70」で回り、3打届かない通算9アンダー2位で地元での大会の幕を下ろした。「優勝したかったですね。心残りです」と悔しさをにじませた。
昨年8月に所属先として結んだミネベアミツミが初めて冠を務めたホステス大会。「皆さんプレッシャーとかかけてくる雰囲気もなく優しく見守ってくださって。(2位の成績を)喜んでくださったけど…」と言葉に無念さをにじませた。
出だし1番で2打目をグリーン左にあるバンカーに入れ、3打目もグリーンに乗らずの4オン1パットのボギーと手痛いプレーからのスタート。前半はそのままスコアは動かず首位を走る小祝さくらと6打の差が開いた。
「予選2日間は良い感じにクラブを振れていたけど、昨日からあんまり…」。プロ入りして15年、34歳の体はあちこちに痛みを抱える。
「数えないようにしていたけど、今週数えたらもう14連戦もしていて…。ちょっともうしんどい」と笑って言う。週によって変わる痛み。「今週は背中。でも痛いのも言い訳にならないし、もう気合でなんとか」と踏ん張っていた。
それでも、「バーディを取って『もしかしたら来るかも』と一瞬でもサクちゃん(小祝)に思ってもらえば」と10番で9アイアンを握ってピン奥2.5mにつけたのを沈めてスコアを伸ばすと、次の11番(パー5)では5m弱を入れて連続バーディを奪った。
13番もバーディにしてトップとの差を3打にしたが、「彼女は淡々としていて、本当にリズムが一切変わらない」と同郷の後輩・小祝を称えた。
国内女子ツアーは1週間のオープンウィークを挟み、次戦は20日開幕で福岡開催の「大東建託・いい部屋ネットレディス」(ザ・クイーンズヒルGC)になる。北海道で開催された前年大会を制しただけに気合も入る。
「ちょっとずつ調子は良くなってきているけど、優勝争いになると決め打ちが出来なかった部分がある。迷いが無くなればもっと楽しくできると思うので、もっと優勝争いを増やしたい」と話した。(札幌市南区/石井操)