ドライバーを“アベレージ向け”に 西郷真央は渡米前ラストマッチ
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 事前(7日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6513yd(パー72)
西郷真央は今週を終えると米国に渡る。世界ランキング上位の資格で出場権を得た22日開幕「KPMG全米女子プロ選手権」(ニュージャージー州バルタスロールGC)、その2週後の「全米女子オープン」(カリフォルニア州ペブルビーチGL)という海外メジャー2連戦。「ペブルビーチが楽しみで、出られると分かって一番うれしかった」と心待ちにしている。
メジャー前ラストマッチの開幕を控え、シーズン序盤とは違う1Wでの調整が続く。キャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」から「パラダイムX」にチェンジしたのは前週のこと。パラダイムシリーズの中で小ぶりヘッドのツアーモデルから、アベレージゴルファー向けとされるやさしいモデルへと移行した。
もともとは「つかまりにくいヘッドで、つかまえに行く」ことを好んできたが、今季はスイングの再構築を行っており、思い切ったヘッド交換もその一環。左右に散っていたショットは、右へのミスに絞られてきつつある。「そこをクラブに補ってもらおうと思った。まだ探り探りだけど、クラブが合っていないわけじゃない。自分のスイングを作るために、つかまりやすいヘッドで調整したい」。感覚をつかむためやさしいヘッドを使いつつ、「しっかりスイングが固まったら、またトリプルダイヤモンドに戻したい」と今後も見据えている。
今週は、上位2名と大会終了後のメルセデスランキング上位3名に8月「AIG女子オープン(全英女子)」の出場権が与えられる。2週前の「リゾートトラスト レディス」は最終日に「67」をマークして52位から28位へと順位を上げた。「そういうゴルフができたのは前向きに考えたい。最近は自分の動きのミスの傾向もひとつにはなってきているので、それさえコントロールできれば」と再浮上を目指す。(神戸市北区/谷口愛純)