アマ吉田鈴は22位フィニッシュ翌日にマンデー予選へ「ペブルビーチも絶対出たい」
◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 最終日(14日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)◇晴れ(観衆6961人)
アマチュアでただ一人予選を通過し、通算2アンダー22位でベストアマとなった19歳の吉田鈴(日本ウェルネススポーツ大)は「もっともっと上を見て頑張っていきたい」とどん欲に話した。
初日4位スタートから2日目の「75」で大きく後退。「きのうがもったいないというか、せめてゼロ(イーブン)とかにはできたと思う」という悔しさをぶつけた最終日のプレー。スタートの1番(パー5)で10m近いロングパットをねじ込むバーディを決めると、1Wショットでグリーン手前まで運んだ5番もしっかりと寄せて獲った。
パー5の最終18番では「バーディなら(この日)アンダーで行ける」と自らに気合を注入。3打目は50度のウェッジのフルショットで狙い通り100ydのキャリーを出して5mにつけ、会心のバーディで締めくくった。
「今の自分を壊せるように」と悲壮な決意を明かしたのは、2年連続の出場だった3月「オーガスタナショナル女子アマ」で予選落ちを喫した直後のこと。将来を見据えたトレーニングだけでなく、日々の練習も“質”を重視して常に試合をイメージしながら取り組んでいる。「それがちょっとずつ試合にも出てきているのかな」。20位だった「KKT杯バンテリンレディスオープン」に続いてレギュラーツアーでまずまずの結果を残し、わずかに手ごたえもにじませる。
休む間もなく15日には「ブリヂストンレディスオープン」のマンデートーナメントに臨み、25日開幕の「リゾートトラストレディス」にも出場予定。今月29日に千葉の房総CC 房総ゴルフ場で行われる「全米女子オープン」予選会にも挑戦する。姉の吉田優利がすでに出場権を得ている世界最高峰の舞台へのモチベーションは高く、「ペブルビーチ、絶対に出たいです」と意気込む。“三度目の正直”を目指すプロテストはもちろん、チャレンジが続く1年だ。(福岡市東区/亀山泰宏)