ささきしょうこは今季2度目の惜敗 山下美夢有はPOに1打足りず
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(2日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480yd(パー72)
プレーオフ2ホール目、ささきしょうこは2m弱のバーディパットが決められず唇をかんだ。「明治安田生命レディス」に続く今年2度目のプレーオフ敗退だった。
1打差2位から出た最終日、目まぐるしく首位が変わる中で優勝争いに食らいついた。5番のバーディで首位に並び、16番(パー4)はティショットを左に大きく曲げてピンチに陥ったが、3打目で乗せて5mのパーパットをねじ込み通算8アンダーの首位グループにしがみついた。2組前の組の穴井詩が9アンダーでプレーを終え、「必ずバーディを獲ろう」と入った18番をバーディで締めるとプレーオフに持ち込んだ。
1ホール目はお互いにパー、2ホール目はバンカーから残り100yd弱の3打目をピン手前2m弱につけて歓声を浴びた。穴井のバーディパットも2m弱。先に打った第4打はカップ右を抜けてパー。悔しさに唇をかんだが、ウィニングパットを決めた穴井を涙をこらえて祝福した。「緊張や入れたいという気持ちで、思ったよりも手が動いていなかったかも。できる最大限のことは、やったと思います」と振り返った。
2打差4位から出た山下美夢有も最終ホールまで首位グループに絡んだが、18番で2mのバーディパットが決められずにプレーオフに進めなかった。2021年大会は3日目まで首位に立ち、当時も最終日の18番でバーディパットを外し、稲見萌寧とのプレーオフに持ち込めず、2位に甘んじた。
この日は前半をボギーなしの1バーディ、11番のバーディで単独首位に抜け出したものの、直後の12番から「ショットの安定性が悪くなってしまった」と3連続ボギー。「最後に獲れなかったのは悔しいですが、自分のミス。しっかり切り替えて、また来週上位で戦えるようにしたい」と前を向いた。(静岡県袋井市/谷口愛純)