名門・東北高卒のルーキー鶴瀬華月が3位発進 「ちょっとでも上に」
2022/11/29 17:28
◇国内女子◇QTファイナルステージ 初日(29日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6442yd(パー72)
今月のプロテストに合格したばかりのルーキー、鶴瀬華月(かげつ)が、来季のレギュラーツアー出場権のかかった予選会(QT)のファイナルステージで好発進した。
スタートの10番、130ydの2打目を8Iで3mにつけてバーディ発進すると、13番では127ydを9Iで2mにつけてバーディを重ねた。パー5の18番でも確実に獲って折り返すと、後半も勢いは衰えず。2番(パー5)で3打目を30cmにつけてスコアを伸ばし、7番で10m、最終9番では15mのバーディパットを見事に沈めた。
ノーボギーの6バーディで「66」をマーク。6アンダー3位の好位置で初日を終えて、まずはホッとひと安心。「プロテストの時も一打一打集中してやっていたので、今回も引き続き集中してちょっとでも上に行けるようにと思って臨んだ。きょうはパットが入ってくれたので良かった」。合格の勢いそのままに絶好の滑り出しを決めた。
横浜市出身で、小学校6年生の時に父親の転勤に伴い仙台に引っ越した。宮里藍さんや有村智恵らを輩出した名門、東北高校でゴルフの腕を磨き、3度目の挑戦となった今年のプロテストでトップと2打差の2位に入ってプロゴルファーの仲間入りを果たした。
テストの翌週には兵庫にある祖父母の家を訪れて合格の報告をしてきたという20歳は、「QTも出られて去年とは全く違う過ごし方なので、『プロになれたんだなぁ』と感じる」と笑みを浮かべた。
「順位やスコアの具体的な目標は置いてない。疲れもあるけど、ちょっとでも上に行けたら」。まずは来季前半戦の出場権を得られる目安となる30位以内を目指し、残る54ホールも躍動する。(岡山県笠岡市/内山孝志朗)