渋野日向子は「情けないスタート」も攻めの気持ち忘れず
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6487yd(パー72)
3アンダー10位からスタートした渋野日向子は3バーディ、3ボギーの「72」とスコアは落とさなかったものの、悔しさをにじませた。スタートの1番での3パットなど、前半6ホールで3ボギー。「スタートとしては情けない」とズルズルとスコアを落とす流れに、視線も下を向きがちになっていった。
スイングすることを恐れるほどの曲がり幅ではないにせよ、ドライバーショットは右に行きがちだった。ボギーを喫した3ホール(1番、3番、6番)でのティショットはいずれも右ラフに入り、3番は2打目でグリーン左手前のバンカーに落として3オン2パットのボギー。6番もパーオンできずに2mのパーパットを外した。7番で167ydを6UTで3mにつけて、これを沈めてようやくバーディを奪い、反撃に転じた。
2022年の最終戦とあって、攻めの気持ちを忘れたくないという思いは強い。9番(パー5)では高々と弾道を描くドローボールで2オンしたが、「スピン量がめちゃくちゃ少なそうなボールで、もう少しいい当たりを打ちたかったな」と評価は厳しく、物足りなさも残す。「パー5では2オンに狙いたいから“マン振り”しているし、ラフでも果敢に攻めている」。ここ数年でコツコツと取り組んできた1Wショットの見せどころでもある。
今大会のコースはティフトン芝が生えるグリーン周りも特徴の一つ。攻めのゴルフをする際はグリーンを外した時のアプローチショットが頼みの綱になる。「寄せられるところは寄せられるけど、本当に場所によってはかなり難しく、レベルの高い技術を求められるところがあったりする」。残り2日間でウェッジの縦距離を合わせることも課題に挙げた。
通算3アンダーの17位。首位に立つイ・ミニョン(韓国)を8打追いかける展開で週末を迎える。「やっぱ伸ばしたかった一日。トップとはかなり差が開いてしまいましたけど、行けるところまで行きたいなとは思います」と、まずはムービングデーでの逆襲を狙う。(宮崎市/石井操)