米初年度も残り3試合 渋野日向子「成長できたかできていないかで言うと…」
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 事前(27日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6550yd(パー72)
今季から米女子ツアーに主戦場を移した渋野日向子のルーキーシーズンも、残すところあと3試合となった。日本開催の次週「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC)を終えると、すぐにフロリダ州まで飛んで「ペリカン選手権」(ペリカンGC)、「CMEグループ ツアー選手権」(ティブロンGC ゴールドコース)と連戦が続く。
5カ月ぶりとなる国内ツアー参戦を前に初年度の自己採点を求められると、「55点から65点くらいですかね」と言った。4月のメジャー初戦「シェブロン選手権」で4位に食い込み、ハワイに舞台を移した「ロッテ選手権」では熾烈(しれつ)な優勝争いの末に2位。今季5試合あるトップ10入りのうち、3試合がシーズンの出だしに集中した。
4月末からは、日本に一時帰国してスポット参戦した5月「ブリヂストンレディス」を含めて3試合連続予選落ちも経験。8月「AIG女子オープン」(全英女子)の優勝争いで日本中を大いに沸かせた一方、週末に残れず肩を落とす試合も増えていった。「前半の方はトップ10に入ることもあったりして、成長しかけているのかなと思ったところもあったけど、途中で足踏みをして、その後の予選落ちの多さ。自分で情けないというか、成長できたと思えないような1年だった」とシビアに振り返る。
予選カットのない大会を含め、ここまで米ツアー21試合に出場して予選落ちが9試合あった。確かに苦しむ時間も長かったものの、ポイントランキング33位につけ、最初に目標に掲げたシード確保をクリアできたことは素直に喜ぶ。「その中でもシードを獲れたのはプラス。メジャーで(2度)トップ5に入れたのもプラス。その部分がプラス5点から15点」と説明を加えた。
「いまは上り調子の入りかけくらいには戻ってきたのかな。この1年で成長できたかできていないかでいうと…0.1ミリくらい」。控えめに言って笑わせたが、ディフェンディングチャンピオンとして臨む久々の国内ツアーでできる限りのプレーを見せるつもりだ。(埼玉県飯能市/亀山泰宏)