史上初下部5勝の櫻井心那が2カ月ぶりレギュラー参戦
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(19日)◇マスターズGC(兵庫)◇6585yd(パー72)
国内下部ステップアップツアーで史上初の年間5勝をマークした櫻井心那(さくらい・ここな)が、8月の「NEC軽井沢72」以来となるレギュラーツアーに出場する。同月の「北海道 meiji カップ」では2位の成績も収めたが、「レギュラーツアーは久しぶり。雰囲気で緊張している部分はあるけど、ステップとやることは一緒だと思うのでマネジメントをしっかりやって攻めていけたらなと思います」と意気込んだ。
昨年11月のプロテストに合格したツアールーキー。長崎県出身の女子プロゴルファーが誕生したのは23年ぶりで、「ステップを勝ったときも(地元)テレビで放送してくれて、ありがたい」。周囲からの期待はひしひしと感じている。
躍進が続くが、「こんなに勝てるとは思ってなかった。自分がうまいとは一度も思ったことがない」と話す。それでも結果を出せているのは、レギュラーツアーに初めて出場した5月の「ほけんの窓口レディース」での経験が大きいと言う。
「ステップの会場では午後4時半ぐらいになったらパッティング練習場に残っているのは3人ぐらい。それに慣れていたけど、レギュラーに来ると暗くなるまで残っている人が多くて、黙々と練習している。自分は何やっているんだろうって」。明らかな練習量の差を痛感した。
新垣比菜も褒める飛距離は武器ながら、パッティングと“上げるアプローチ”を「課題」とする。今週はグリーンが小さく、より攻略しがいのあるコース。「しっかり予選通過して4日間戦い抜きたいのと、優勝争いはたくさん経験したいと思っているので上位に行けそうであれば優勝争いをして。経験とか、勉強をできたらと思います」と目を輝かせた。(兵庫県三木市/石井操)