「追い詰められている」瀬戸際の鈴木愛が自分をほめる5位発進
◇国内女子◇富士通レディース 初日(14日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6689yd(パー72)
メルセデスランキング37位の鈴木愛が、3週後に控える「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC北コース)に出場するためには今大会で好成績を出して上位35人の中に入る必要がある。「正直、追い詰められている」と瀬戸際に立たされている。
前半はバーディを4つ奪って「32」で回り、後半10番(パー5)、13番(パー3)で順調にスコアを伸ばしていった。16番のパー5でアプローチミスをして寄せられず、3パットのボギー。17番(パー3)でバーディを獲り返したが、2打目をグリーン手前のバンカーに入れた最終18番を再びボギーにして7バーディ、2ボギーの「67」とした。
直近の戦績を見ると、9月「ゴルフ5レディス」から3試合連続で予選落ちした後、2週前「日本女子オープン」で16位、前週「スタンレーレディスホンダ」を7位と少しずつ調子を上げてきた。目下の課題はショットで、優勝争いができる位置に行くためには距離感を取り戻したい。
通算17勝を挙げ、2017年と19年に賞金女王に輝いた。シード確保に危機感を抱く順位ではないが、24試合に出てトップ10は5回だけ。白星も21年「資生堂レディス」から遠ざかっている。
「35位とか、埋もれている時点で相当ヤバイ。人によって目標は違うと思うけど、私はシードを目指して毎年やっているわけではない。落ちぶれているのも嫌だし、このまま引退するのも嫌。落ちぶれたくない」
チャンスを掴めるかは自分次第。優勝争いとはまた異なる緊張感を漂わせる。首位と2打差の5アンダー5位の滑り出しに「久しぶりにこういう緊張した場面で、その中で結果を出した自分はほめてあげたい。あと2日。気を抜かず、絶対にスコアを伸ばしてやるという気持ちで」と闘争心を燃やした。(千葉市緑区/石井操)