2022年 富士通レディース

ポイントレース2位の西郷真央が単独首位発進 新アイアン投入が奏功

2022/10/14 20:25
今年9月に発売されたばかりの新アイアンも奏功、単独首位発進を決めた

◇国内女子◇富士通レディース 初日(14日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6689yd(パー72)

2週前の「日本女子オープン」。西郷真央は「何をしても同じミス」とショットで出続ける逆球に苦戦して「75」「77」の通算8オーバーで終え、地元・千葉でのメジャー大会は予選ラウンドで姿を消した。いま振り返れば、焦る気持ちがあったという。

すぐさま練習場に向かって、スイング動画を撮っては過去のスイングと見比べて細かくチェック。コースに出て原因究明に躍起となった。「少しずつ『これかな』という原因が何個か出てきて、次の週にちょっとずつ確かめながら」。師匠の尾崎将司に頼ることなく、自力で不調を抜け出して「スタンレーレディスホンダ」で2位に入って、今大会へ。

前週から投入する「ミズノ JPX 923 FORGEDアイアン」に変更したことが大きかった。以前に使用していた後継モデルで、「抜け感の良さが違う。(芝に)突っかからずに抜けてくれるので、手首が痛くなる週もあったけど替えてから体の負担も減った」。

7番で125ydをPWで30㎝につけてバーディを先行させると、9番で6mを沈めて2つ目のバーディを奪取。10番を1m、11番(パー5)は132ydを3mにつけ、12番は137ydを3.5mに寄せた。14番まで6連続バーディを奪取して「65」。7アンダーでトップへと駆け上がった。フェアウェイキープ率は8/14(57%)ながら、パーオン率は14/18(77%)。自然体でクラブを振るように心掛ける段階にまで来ている。

2022年シーズンは今大会を含めて残り7試合。年間ポイントレースは佳境を迎える。メルセデスランキング2位で、トップの山下美夢有との差は533pt。3日間大会のため優勝者に入るポイントは200ptになるが、逆転に向けて走り出す。(千葉市緑区/石井操)

2022年 富士通レディース