勝みなみの勝利の余韻 初日は「奇跡」の組でエンジョイ
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 事前情報(6日)◇東名CC(静岡)◇6570yd(パー72)
史上3人目のナショナルオープン連覇を遂げた勝みなみは、翌日もトレーニングで汗を流した。夜になって少しワインを口にし、“ネットフリックス”で最近ハマっているアニメに夢中になっても、「初めて、『ああ、優勝したんだな』という余韻がすごくあります」という高揚感は今も続いている。「知らぬ間に、(事前に)母には『連覇したい』って言っていたみたい」。8つ目の国内ツアーのタイトルの味は格別だった。
3日間大会の前は“休み”が1日多いとはいえ、優勝翌週もすぐに試合はやってくる。開幕2日前に会場入りし、この日はプロアマ戦でコースチェック。冷たい雨、15℃に満たない突然の肌寒さに身を縮めては「長袖は持ってきましたけど、試合のときはこんなに寒くないことを願っています」と笑った。
本大会は勝が初めてツアーに出た中学2年時の5試合のうちの1つ。「コースが狭かったり、グリーンに芽があってパターが入っていない印象があります」と豊富な経験とは裏腹に、最高成績は16年の7位と満足できない。「先週みたいなドライバーのショットがあれば良いけれど、ロケーションで変わってくる。そこに騙されないように。ただ、先週よりもラフが短いので多少は入れても大丈夫かなと思う」と作戦を練っている。
「大会の方も毎年、私の成長を見てくださっている。1回でも良いから成績で恩返しできたら。結果で返したい」
初日は吉田優利、菅沼菜々との3サムで回る。それぞれ学年が違うにもかかわらず、プライベートの時間をシェアする仲良し。周りからは「個性の強い3人で、『なんでそこが仲がいいのか』と言われる」とか。グルーピングを見て菅沼とは「奇跡じゃね?」と笑い合った。「居心地も良くて回りやすい。すごく楽しい組になるかと思います」。心穏やかに、勢いを持続させたい。(静岡県裾野市/桂川洋一)