山下美夢有「メルセデス1位獲りたい」 ホステス大会で“100点”
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(25日)◇利府GC (宮城)◇6491yd(パー72)
最終18番。山下美夢有が30cmのウイニングパットを決めて今季3勝目をあげた。2バーディ、1ボギーの「71」でプレーし、2位に5打差をつける通算18アンダー。初日にマークしたツアー新記録「60」の貯金をいかして完勝した。
大会に特別協賛するダンロップとクラブ&ボール契約するホステスプロ。「優勝することができてうれしい。自信になります。きょうも本当に100点。攻めのゴルフができた」と笑顔を見せた。昨年の西村優菜の大会記録(通算15アンダー)更新のおまけもついた。
8打のリードを持ってスタートしたが、前半のバーディは3番だけ。12番では5mのバーディチャンスにつけたが、「思ったよりも右に強く打ってしまった」。1mの下りのパーパットも外して今大会初めてボギーをたたいた。
「最終日は苦しい」と6月からトップ10入りを続ける21歳にとって日曜日は鬼門だった。指導を受ける男子プロ中嶋常幸からも「悩みすぎている。プレーが遅くなっている」と指摘を受けていた。
「リズムだけ意識してプレーした」と山下。男子ツアー48勝を誇るレジェンドのアドバイスを頭にたたき込んで、パーオン率は85%(46/54)、平均パット数は27.33と風格を見せた。同組のルーキー竹田麗央も「スキがなかった」と舌を巻いた。
シーズンも佳境を迎え、昨年のこの時期は連戦の疲れからか、ベスト体重から3kgほどの体重減に悩まされたが、今年は体重をキープできている。「飛ぶ方じゃないのに、力んで飛ばないし、左右に曲がる感じだった。結構ラフから打つことが多かった」。今週はご当地グルメの牛タンとステーキで力をつけた。
シーズンも残り9戦。年間女王レースで2位の西郷真央に471.86ポイント差をつけてトップを走る。「複数回優勝が目標だったが、メルセデス(ランキング)1位もしっかりと獲りたい。まだまだ試合が続くのでいつも通り上位で戦えるように来週から切り替えていきたい」と実りの秋に気合を入れた。(宮城県利府町/玉木充)